こんにちは、受付の千代谷です。
先日、寄生虫についての院内セミナーがありました。
★ノミについて★
ノミは感染している動物や環境中から寄生し、痒みや皮膚炎、貧血などの症状を起こすことがあります。動物に寄生したノミの成虫は一日に20~50個産卵し、13度以上あれば発育は可能です。
お散歩に行く子はもちろんですが、室内飼いの子も予防は必要になります。私たちが外に出た際に洋服などについて持ち帰り、家で飼っているペットちゃんに移る可能性も考えられます。室内をいくら清潔に保っても完璧に防ぐことは難しいのです。その為、外に出る子も出ない子も予防はきちんとしてあげましょう。
★マダニについて★
マダニは皮膚に食い込みながら寄生するためなかなか離れません。寄生されると吸血し、その際ウイルスや細菌が入ります。マダニは多くの病原体を媒介し、命をもおびやかす病気にかかる危険性もあります。例えばSFTS(重度熱性血小板減少症候群)や日本紅斑熱は、近年大きな問題になっている感染症になります。人にも移り死亡例の報告もあります。マダニは草むらなどに多く生息しているので気を付けるようにしましょう。もしもマダニがついてしまった場合は自分で取らずに、速やかに動物病院にご相談ください。
★フィラリアについて★
フィラリア症とは、蚊が媒介する代表的な犬の病気です。フィラリアに感染した犬の血を吸った蚊が、他の犬の血を吸うことでフィラリアに感染します。
フィラリアに感染すると、食欲が落ちる。お腹が膨らんでくる。咳が出る。呼吸が荒くなる。元気がなくなる。尿が赤くなる。と様々な症状が出てきます。数年かけてフィラリアが多数寄生することで血液の流れが妨げられ、様々な障害が発生し、手遅れになると死に至ります。
このようなことが起こらないように、毎年予防する事が大切です。また猫もフィラリアに感染してしまう恐れもあるので予防が必要となってきます。
当院では、5月末から11月末までフィラリア予防期間になります。フィラリアのお薬を使う前にフィラリアに感染してないかの検査が必要になります。なぜなら、知らずにすでに感染している犬にお薬を投与すると、食欲不振や嘔吐、アレルギー反応を引き起こし、まれに死に至ることもあります。
寄生虫に合わせた駆虫薬や、まとめて駆虫できるお薬、食べるタイプや、背中に垂らすタイプのお薬なども置いてありますので、お気軽にご相談頂ければと思います。
受付 千代谷