こんにちは。看護師の高木です!(^^)!

今回は「腎臓病の食事管理」と「尿石症の食事管理」についての院内セミナーをして頂きました。

 

腎臓病になると腎臓が働かなくなり老廃物が排出されず体内に充満してしまいます。

腎臓は一度悪くなってしまうと進行性で元に戻ることは無いのでいかに早い段階で気づいてあげられるかが大事になります。

症状はまず初期の段階で多飲多尿・脱水 少し進むと食欲不振・削痩 さらに進むと嘔吐・貧血・高血圧になることがあります。

【腎臓病の食事療法】

腎臓を維持するために食事管理でタンパク質・リン・ナトリウムの摂取を抑える必要があります。

できるだけ腎臓病用のフードに切り替えられればいいのですが、難しければ高齢の子用のフードにしてあげてください。

しかしごはんが食べれなくなってしまうとエネルギーがとれなく栄養もとれないので食べれない場合は先生と相談し輸液などの処置が必要となります。

【フードの切り替え方】

療法食への切り替えはゆっくりで大丈夫です。特に猫だとそれぞれ好みがありなかなか新しいフードを受け入れてくれなく諦めたくなりますが、まずは今までのフードを

新しいお皿に、療法食を今まで使っていたお皿に準備し徐々に今までのフードを減らし療法食を増やしてみたり、療法食を3種類用意し飽きないように

ローテーションであげる事も有効だと思います(^^♪

 

次に尿石症についてです。

人は上部尿路疾患が多いですが、犬猫は下部尿路疾患の方が多いです。

症状は主に血尿・頻尿・排尿困難・排尿痛・不適切な場所での排泄です。

犬は主にストルバイト、シュウ酸カルシウムがあります。

【犬の尿石症の食事療法】

2つに共通することは飲水量を増やすことです。

直接水を飲んでくれれば缶詰にするなど水分を多めに取ることが大事になります。

次に元となるミネラルを調節する事です。

ストルバイトでは、リン・マグネシウム・アンモニウムを控える必要があります。

よくフードにトッピングしがちなササミやチーズなどは実はあまりよくありません。

ストルバイトはフードで溶解できるので内科的に治療が可能です(*^^)v

シュウ酸カルシウムではその名の通り、シュウ酸とカルシウムを控える必要があります。

こちらもよく食べそうなサツマイモやブロッコリー・キャベツなどが結石を作りやすくしてしまいます。

シュウ酸カルシウムはフードでは溶解できず外科的に摘出しなければなりません。その後も再発しないように続けて食事の管理が必要です。

【猫の下部尿路疾患と食事療法】

猫は半数以上の子が特発性膀胱炎と言われています。

猫の場合ストレスが原因で膀胱炎になってしまい膀胱炎がまたストレスになってしまいエンドレスで続いてしまいます。

そのため特発性膀胱炎の治療はストレスと炎症を同時に治す必要があります。

 

最後に、犬も猫も肥満だと尿石症になりやすいので体重管理をしてあげましょう(^^)/

今回学んだことを活かして皆さんに適切なフード・量をアドバイスできればいいなと思います。