こんにちは。トリマー兼看護師の永松です(#^^#)

 

先日、ワクチン接種の重要性について院内セミナーが開催されました。

わんちゃんのワクチンは、病気を発現しない程度に毒性を弱めた病原体を投与する生ワクチンと、無毒化した不活化ワクチンがあります。

 

当院では、普段のお散歩程度ではアレルギー反応の少ない6種のワクチンをお勧めしてますが、一緒に山やキャンプなど水辺付近にお出掛けする場合は8種のワクチンをお勧めしております♪

 

6種のワクチンで防げる感染症

 ★犬のジステンバー  

・高熱、目ヤニ、鼻水、下痢や嘔吐で死亡率が高い

 ★犬パルボウイルス  

・激しい嘔吐、下痢、食欲低下、感染力が強く短時間で死亡

 ★犬伝染性肝炎    

・発熱、腹痛、目の濁り、1歳未満の仔犬だと突然死

 ★犬アデノウィルス(2型)感染症 

・クシャミ、鼻水、短く乾いた咳、混合感染により死亡することもあります

 ★犬パラインフルエンザ感染症

・風邪の症状がみられ、混合観戦や二次感染が起きると重症化し死亡することもあります

 ★犬コロナウィルス感染症

・成犬の場合は軽度の胃腸炎ですむこともありますが、パルボウウィルスとの混合で重傷化、仔犬の場合は嘔吐、重度の下痢 

 

8種のワクチンは6種のワクチンに加え犬のレプトスピラが追加されます。

 

★犬レプトスピラ感染症 

・感染した犬やネズミの尿によって水源や食物が汚染されることで人にも感染する人獣共通感染症です

台風や洪水でレプトスピラが増えていく傾向がありますので地域により変わってきます。

 

ワクチンを打つとわんちゃんやねこちゃんにも副反応が起きることがあります。

お顔が腫れたり、発熱、嘔吐等異変が見られた場合は必ずお電話で相談していただけたらと思います。

アナフィラキシーショックは命にかかわりますが、多くが5~30分以内に反応が起こり

犬 肝臓が影響を受けやすい

  興奮、嘔吐、放尿、呼吸低下、痙攣 など

猫 肺が影響を受けやすい

  最初に顔や頭を必死に掻く。呼吸困難、嘔吐 など

早急な対処が必要となりますのですぐにご連絡ください。

 

副反応を出にくくする為のワクチン接種前と後に注意事項。

~接種前~

妊娠している、熱がある、寄生虫がいる、アレルギー体質、興奮している等の症状が

ありましたらご相談ください。

~接種後~

接種当日     しばらく様子をみて安静に

接種後2~3日  激しい運動、シャンプーは控えるようにして下さい。

 

ワクチン接種することにより防げる病気もありますので1年に1回接種を推奨いたします。

 

狂犬病ワクチンは法律で義務付けされています。

日本は狂犬病清浄国ですが、外国では狂犬病に苦しむわんちゃん達も多くいます。

人間にも感染する恐ろしい病気なのでこれからも、1年に1度は接種しましょう(^▽^)

 

~猫のワクチン接種~

当院の、ワクチンの種類は、3種と5種があります。

3種のワクチンで防げる感染症

★猫ウイルス性鼻気管炎   

・風邪症状、角膜炎や結膜炎がみられ重傷化すると死亡することも空気中の微生物や食器からも感染

★猫カリシウイルス感染症  

・風邪症状、口内に潰瘍や水疱ができるのが特徴、体力のない仔猫や高齢の子は注意

★猫汎白血球減少症     

・ネコパルボウイルスによる感染症 死亡率が高い

 

5種のワクチンはエイズ白血病の検査をしてからの接種となります。

お外にお出掛けする子などは5種をお勧めする事もあります。

★猫クラミジア感染症    

・主に結膜炎やクシャミ 多頭飼育環境下でのリスク

★猫白血病ウイルス感染症  

・著しい免疫機能低下、重度の貧血、白血病、腫瘍など死亡率が高い

 

3種か5種か迷うことがございましたらお気軽にご相談ください。

ねこちゃんも1年に1回のワクチン接種を推奨いたします。

トリマー兼看護師 永松