こんにちは!トリマーの北沢です。

先日、当院でスタッフ向けの犬のノミ・ダニ・フィラリア予防セミナーを開催しました。

日頃から飼い主様に予防の重要性をしっかりお伝えできるよう、最新の知識や対応法を再確認する貴重な機会となりました。

また、現場で役立つ実践的な内容や、飼い主様からよくある質問への対応方法に役立つ解説もありました。

 

 

🐾ノミ・ダニ・フィラリアの基礎知識を再確認

セミナーでは、まずノミ・ダニ・フィラリアが犬に与える影響や、近年の感染傾向について再確認しまた。

 

・ノミ

ノミが寄生すると皮膚に強いかゆみが生じ、ノミアレルギー性皮膚炎貧血につながることがあります。

また、ノミは瓜実条虫(サナダムシ)の媒介者でもあり、駆虫が必要になるケースもあります。

・ダニ

ダニの寄生によって皮膚炎が引き起こされるだけでなく、バベシア症ライム病などの重篤な感染症を媒介します。

最近では都市部でもダニの被害が増えており、屋内飼いの犬でも感染リスクが高まっています。

・フィラリア

蚊を介して感染し、心臓や肺に寄生します。

感染が進行すると息切れ体重減少が見られ、重度合の場は肺動脈塞栓心不全につながります。

 

予防を怠ると、これらの病気は命に関わる可能性があるため、期間に余裕をもっての予防が重要だと再確認しました。

 

 

🛡️予防法とその選び方

次に、効果的な予防法についての解説がありました。

 

スポットタイプ(皮膚に滴下)

→ノミ・ダニ・フィラリアを一度にカバーするできるものが多く、簡単に投与可能。

経口タイプ(チュアブル・タブレット)

→味付けがされておりため犬が喜んで食べやすく、効果が安定しやすい。

注射タイプ(フィラリア予防専用)

→1年に1回の注射でフィラリアを予防できるため、投与忘れを防げる。

 

効果的な予防法のポイント

フィラリアは蚊の活動が始まる1か月前から予防開始することが重要

・ノミ・ダニ予防は年間を通じて行うことが理想的

室内飼いの犬も予防が必要(屋内に侵入した蚊やダニのよつ感染リスクがあるため)

 

 

💡現場で役立つケーススタディ

セミナー後半では、現場での対応に関する解説もありました。

・「ノミ・ダニをみつけたときの対処法」

・「投与後に副反応が出た場合の対応」

・「予防薬を吐き戻してしまったときの対応」

実際の対応例

例)トリミング時にノミやダニを発見

①すぐに飼い主様に報告

②駆虫薬の使用を提案

③他の犬への感染リスクを避けるため、即時に消毒と清掃

飼い主様への声掛け例

「ノミ・ダニを見つけた場合はすぐにご相談ください。早めの対処が大切です!」

 

 

🏠飼い主様への適切なアドバイスを目指して

今回のセミナーを通じて、スタッフ全員が最新の知識を共有し、より適切なアドバイスができるようになりました。

飼い主様にとって「どの薬を選べばよいか」「どうやって与えればよいか」は重要なポイントです。

また、予防の重要性を理解していただくことで、愛犬の健康を守るための意識も高まります。

スタッフ一丸となって、愛犬と飼い主様に寄り添ったサポートを行っていきます!