こんにちは。動物看護師の奥山美樹です。ペットに与える食事は何を基本にして決めていますか? 年齢・価格・嗜好性・犬種別だったりと、お店には色々な種類のフードがあって迷ってしまうこともあります。

ペット達にもそれぞれに合ったフードをあげたいですよね。 そこで私達もフードの相談にのれるように、ペットフードについての院内セミナーを行いました!(^^)/

 フードは『総合栄養食』と書いてあるものを選ぶ!のは当然ですよね。それから、年齢によって必要な栄養の違いや消化・吸収能力の違いがあるので年齢でフードを分けてあげる事はとても大切です。

成長期の子犬・子猫の頃は成長のために多くのカロリーが必要になりますが、一度にたくさん食べれません。そこで、体重に合った給与量でしっかり栄養・カロリーを摂取できる成長期用のフードを選んであげましょう!そして、ポイントが消化・吸収率が良いフードを選ぶことです。せっかく食べてくれても身にならなければ意味がありません。そして、消化・吸収の悪い物を成長期に食べていると、アレルギーを発症する可能性が上がるというデータがあるそうです。

成犬・成猫になると、栄養バランスがとれた総合栄養食をあげて健康を維持していかなければなりません。一概に成犬・成猫といっても、状態は様々です。お腹の弱い子、皮膚の弱い子、肥満気味の子…いろいろ考えられると思いますが、病気のリスクや個々の状態に合わせてフードを選んであげましょう。

そして、中高齢期になると病気の心配が出てきます。すでに病気を患っている子もいるかと思います。お店でも「カロリー控えめ、塩分控えめ、オメガ3&6脂肪酸配合」なんて書かれいる病気に配慮したフードが目立ちます。こう書かれていると何だか良さそうですよね。 確かに高齢になって体重が減ることはありますが、減ってよいという事ではありません。それから、オメガ3脂肪酸のEPAへの体内変換率は3~7%程度しかないとの事でした。(EPA・DHAは高齢の子にぜひ摂取して欲しい成分です)つまり、高齢になっても体重が維持できて必要な栄養素と、さらに高齢だからこそ摂って欲しい成分がちゃんと入っているフードを選びましょう。という事でした。

こういった事を考慮して選ばれると良いそうですが、そうは言われても悩んでしまいますよね。確かに自分で決めるのは難しいと思います。そんな時はぜひ相談してください! 動物病院には療法食はもちろんですが、年齢別の総合栄養食も取り扱っています。お値段も療法食ほどではありません(^_^.) 

人でも毎日の食事が健康維持に重要だと言われていますが、ペット達も同じです。もし、気になる事・悩んでいることがあれば、ご相談にのりますのでお気軽にお声をかけてくださいね!

看護師:奥山 美樹