こんにちは。院長の奥山です。

先日帝王切開を行いました。

事前にレントゲンをとって胎児の数の確認を行い、一応急な対応もできるように準備をしていた子なのですが、分娩が始まって破水してから3時間たっても胎児が出てこないとのことで、手術に踏み切ることになりました。

わんちゃんの難産になる確率は5%くらいだと言われているのですが、ブルドックの子だとほぼ難産になったり、比較的高齢の子、妊娠期間が長引いた子(通常平均63日)、胎児数が少ない子、小型犬のわんちゃんでは難産になりやすい傾向があります。

赤ちゃんが全部分娩されず、お腹に残ってしまった場合、母犬が危険な状態になることがありますので、事前に胎児数を病院で確認しておくことはやはり大事な事だと思います。  妊娠60日くらいとの話で立派な胎児が2頭いました。

胎児数が比較的少ないということもあり大きく育っていて、難産になった要因はそこだろうなと思っています。  帝王切開後、へそのを取り、気道に入った水を抜いてあげて、背中をさすって呼吸をするように刺激してもらい、無事元気にミーミーないてくれました!  

母犬もすぐに麻酔から覚めてくれました。  手術1時間後くらいには、もうちゃんと子供の世話をしていて立派にお母さんをしていました。

何よりも母子ともに無事にすぐ元気な状態になってくれたのでよかったです。

院長 奥山