こんにちは。看護師の奥山美樹です。ワクチン接種の重要性について、院内セミナーがありました。

日本では年1回の接種が法律で義務付けられている狂犬病ワクチンと、混合ワクチンと呼ばれる任意のワクチンがあります。ワクチンは恐ろしい伝染病からペットを守ってくれます。日本ではあまり身近に感じない狂犬病ですが、狂犬病は感染してしまうと最終的な致死率はほぼ100%です。全世界では毎年約5万人のヒトが狂犬病に感染して亡くなっていて、世界的に見ると流行している恐ろしい伝染病です。日本では海外旅行から帰国された人が狂犬病を発症した事例があります。日本にもいつ狂犬病のウイルスが入ってくるかわかりません。日本では流行してないから狂犬病のワクチンをしなくても大丈夫と思われるかもしれませんが、万が一、狂犬病が入ってきても感染・流行しないようにするために毎年のワクチン接種が必要なのです。

混合ワクチンは任意のワクチンと呼ばれ、猫では3種・5種など、犬では5種・6種・8種・10種など防げる感染症の数によって種類があります。この混合ワクチンで防げる伝染病も感染してしまうと、亡くなってしまうことや後遺症が残ってしまうことがあります。仔犬・仔猫の時は生後2~3ヶ月頃に複数回、約1ヶ月ごとにワクチン接種を行います。これは母親から貰っている移行抗体というものがあるためで、移行抗体が残っているうちはワクチン接種をしてもワクチンの効果が十分に発揮できません。ただ、この移行抗体がいつ無くなるのかは個体差があるため複数回ワクチン接種をすることになるのです。

成犬・成猫になってからもワクチン接種は重要です。『シャルル・ニコルの法則』というものがあり、これによると集団(地域)の動物の約75%にワクチン接種をすれば伝染病の流行は無くなるとされています。成犬になるとお散歩やドックランなどへのお出かけ、旅行に行ったりなど外出する機会も増え、感染症にかかるリスクも増える可能性があります。成猫では症状はなくても仔猫の時から人でいうカゼのような症状が出るウイルスを潜んで持っていることがあり、気候の変化や環境の変化によるストレスなどで発症することがあります。犬・猫どちらの場合もワクチンを定期的に接種していれば予防できることはもちろん、万が一、感染・発症してしまったとしても重症にまでなってしまうことを防げます。成犬・成猫になってからもワクチン接種をすることは、とても大事とのことでした。また、高齢になると免疫力が弱くなり感染症へのリスクが高くなるので高齢になってからもワクチン接種は大事とのことでした。もう高齢だからとワクチン接種をやめないで、体調など獣医師に相談しながらワクチン接種することをお勧めします。自身の大事なペットのため、さらにお友達やご近所のペット達のためにワクチン接種を定期的に行っていきましょう。

看護師:奥山美樹